中学1年の夏頃から学校へ行けない日がでてきて、その後1年近く放課後の部活だけしか行けなかった息子が中学3年生になり。
2年の2学期から徐々に登校できる日は増えましたが、遅刻せずに朝イチから行ける日はほぼない状態。
「学校なんて別に行けなくてもいい」
「体調が悪いなら無理しなくてもいい」
…それは本心だけど、3年生にもなればもう中学を卒業した後の事が気になってきます。
・全日制高校へ通えるのか?
・そもそも全日制高校へ入れるのか?
・定時制高校や通信制高校にするのか?
正直我が家は私が時短勤務にしなかったら息子は全然学校へ行けないままだったんじゃないかと思います。
母親が仕事を時短勤務にしたら子供の不登校にどんな変化があったか【経験談】追記あり – 母1人子4人*五人六脚
高校受験に向けて一時的にお仕事をセーブしてサポート体制を整える、というのもいいかもしれません。
その時短勤務による収入の減少をカバーしてくれた在宅ワークです。
進路希望調査
3年生になってすぐ、進路希望調査がありました。
今までは【進学】か【就職】かザックリ書く程度のものでしたが、今回は進学するなら具体的にどの高校を目指すのかという高校名まで記入しないといけないもの。
そこで初めて、息子の気持ちを知ることとなりました。
普通の高校(全日制高校)に行きたい
なんと息子は「普通の高校に行きたい」と。
親の私は漠然と、進学するとしたら定時制高校か通信制高校だとしか考えていなかった。
進学するのかさえわからないと思っていました。
私は驚きを隠せず、
「え、普通の高校に行きたいの?今、中学校にも朝から行けてないよね?どうして?」
と聞きました。
すると息子は
「普通がいいから」
ただそう言いました。
・
・
・
以前に以下の記事
【不登校】息子が部活を引退【起立性調節障害】 – 母1人子4人*五人六脚
でも書きましたが、私が何度も”普通の中学生のお母さんになりたかった”と思ってきたように、本人も いやきっと本人のほうが
【普通の中学生】
になりたかったんだなぁ。
そしてこれからみんなと同じように
【普通に】【普通の高校生】
に、なりたいんだ。
寝てばかりいる息子に
「みんな頑張ってるのにあんたは何もしてないやん!」
と怒ってしまった事が何度もある。
けど、そんな事誰よりも息子本人が思っていて、みんなと同じようにできない自分にたくさんもどかしい思いをしてきたのかもしれない。
何も頑張ってないわけない事、わかってるのにごめん。
・
・
・
息子の【普通の高校に行きたい】という気持ちを初めて知ったその日。
私としても思いがけない事だったし、いかんせん1番上の子なので高校受験の事など経験がなくさっぱりわからないので💦とりあえず、そういう気持ちがあるのならこれまで以上に人一倍頑張らないといけないよねという事を伝えて、詳しい話はその後にある三者面談で担任の先生へ相談しようという事になりました。
夏の三者面談
余談ですが今まで息子と三者面談を受けられた事は一度しかなかったです。😅
三者面談の日は決まって体調を崩す息子。(実際に吐いたり熱が出たりしていたので仮病ではない💦)
それだけ三者面談というのはプレッシャーだったのかなぁ。
いつも私は先生と2人で、順番は1番最後で、真っ暗になるまで1時間以上話し込んだ事もあった・・・。
それが3年生のこの時の三者面談は、息子はちゃんと登校していて、学校で順番がくるまで過ごしていました。
それだけで何だか嬉しかったし、こんなに三者面談の日を待ち望んだのは初めてでした。
早く高校の事が聞きたかったのもあります。
三者面談が始まり、「お母さんから何かありますか」そう聞かれてすぐにこう聞きました。
「普通の高校に行ける可能性はありますか?」
・
・
・
先生は一瞬考えてから息子の顔を見て
「今、学校に遅刻せず来れていないよね。まずは遅刻せず毎日来ること。」
勉強ももちろん頑張らないと今のままでは行けないけど、たとえ勉強を頑張って成績を上げられて高校受験に受かっても、学校に行けないんじゃ意味がないでしょう。と先生は答えました。
仰る通りです。
高校へ行ける条件
そして、普通の高校へ行ける可能性は
・公立なら5教科で最低でも200点以上、250点は欲しいところ
・私立なら3教科100点以上
・通知表に1があると私立でもまずダメ
だという事を教えてくれました。
(ちなみに成績さえ大丈夫なら不登校だった事は関係ないと言われました。)
この年はコロナによる休校があったので1学期の通知表がなく、これから何度かテストをして2学期の成績を考えていく。成績の目処が立ったらもっと具体的な話ができるだろう。との事でした。
息子の様子
三者面談を終えて。肝心の息子の様子ですが。
・
・
遅刻せず行けたり、遅刻して行ったり、休んだり・・・まだ、まちまちでした💧
三者面談の後少しの間はさすがに頑張っていましたが、11月中旬にはほぼ学校へ行けない週もまたありました。
起立性調節障害は寒くなってくると体調が悪くなりがちだと言われているのでそのせいもあるのかもしれませんが、普通の高校に行きたいならそうは言っていられません。
中学3年2学期の終わり
その後も学校へは行けたり行けなかったりで、行けない日が続くと私が『普通の高校なんて無理やね』と言い、そのたびに息子は『頑張るから』と言いました。
担任の先生は何度も電話や訪問をしてくれて、担任ではない先生まで家庭訪問をしてくれて励ましてくれて、たくさん協力してもらい感謝しています。
それでも息子は・・・ダメでした。
2学期が終わる12月の三者面談で私立の高校はもう決定しないといけない。
放課後17時からあった三者面談。
その三者面談にすら、直前にどうにか起こして連れて行けました。
それ以外の日も、遅刻してでも行ければいいほう。
とても、中学校よりも遠い高校へ朝から登校できるとは思えない。
入学費用などの事を考えたら、たった4ヵ月後に高校から急に行けるかもしれないなんていう賭けに出る勇気はありません。
結果として、我が家の起立性調節障害の息子は、全日制の高校への進学は諦めました。
『起立性調節障害で不登校の期間があっても全日制の高校に受かり、高校生になってからはちゃんと学校に行けていますよ!』なんて報告できる日を夢見て、これから先もしも同じような悩みをもつ人にここを見てもらえて希望をもってもらえたら、と思っていましたが・・・。
そして何よりも『普通の高校に行きたい』と思っていた息子の希望は叶わなかったけど、私は高校へ進学する事が絶対だとは思っていないし全日制じゃなくても全然いいと思っていたので、また新たに仕切り直しです😌
ー結果ー 定時制?通信制?
さて今度は定時制高校にするか通信制高校にするかで息子と話し合い。
親の私としては通信制高校がいいんじゃないかと思っていました。
1日中眠り込んでしまうような事もまだまだある息子が、夕方からとはいえ毎日登校できるのかというところに不安があったからです。
でも息子の意見は『定時制高校にする』。
理由は
・通信制高校にすると毎日ダラダラしてしまいそう
・部活がやりたい
この2点でした。
ちゃんと考えているんだな。この考えは尊重してあげたいな。そう素直に思ったので、私からは
・今仲良くしている友達とは生活リズムが合わなくなること
・その子達が高校を卒業してもあなたはまだあと1年通学しなければいけないこと
この事を強く伝え、それでも定時制高校にするのかと確認し、結果息子はそれでもいいと言ったので定時制高校に決めました。
そして受験の日は寝ずに(本当はダメです!笑)朝から自分で公共の交通機関を使い試験に行って無事に合格★
4月に晴れて、定時制高校へ入学しました😊
*
*
このブログには、ある時から息子がなぜか中学校に行けなくなってしまいその後起立性調節障害と診断され部活にしか行けない不登校の期間を経てまた学校に少しずつ通えだした事・・・全て書いてきました。
そんな中学生活をついに終え卒業して高校生になって…なんだか感激です。
コメントなどとても支えられました。
本当にありがとうございます★
高校生になってからの事はまた別記事にて✧
コメント
どちらにお住まいでしたっけ?他の地域はわかりませんが東京の都立高校には夜間じゃなく三部制の高校もいくつかあります。いづれにしろ、息子さんの希望が叶うといいですね。息子が高校受験の時一緒に数学の勉強をしました。最後の応用問題のカテゴリーが三年周期で繰り返されるのを発見!
初めまして。私の長女と次女が起立性で中学は半分以上休んだり、朝から登校出来ませんでしたが、二人とも私立高に入学しました。朝は毎日嫁が車で学校に30分かけて送っていってます。起立性については学校の先生に入学式の日に説明し、その後、担任からクラスの生徒たちにも説明してもらったのもあり、周りも理解してくれています。授業中に体調が悪くなると、友達が保健室まで運んでくれるそうです。長女は卒業して今は一人暮らししながら専門学校に通えるぐらい良くなりました。休む日もありますが、単位を落とさないよう自分でも頑張っているみたいです。あとは起立性を理解してくている良い友達に囲まれているのも良いのかもしれません。私の所は結構重度の起立性でしたが、高校に入ってから良くなっていきました。この時期なので志望校は決めているとは思いますが、起立性の症状が良くなっていってくれるといいですね。長文失礼しました。